#4 南秀仁(10期・2009年卒業)1番笑った思い出?ありません

 

僕にとってヴェルディS.S.相模原で過ごした中学校生活の3年間は、毎日が刺激的で、熱くて、ピッチ内外問わずチームメイト皆で支えあう環境がとても心地よく何より楽しかったので、1番笑ったことをコレ!と言って選ぶのが難しいほど、毎日楽しくて仕方がありませんでした。

色んな場所に合宿にも行って、皆と楽しく、そして厳しくサッカーをしていた日々は今でも鮮明に思い出せます。

 

minami


色々な地域から本当に生意気な選手ばかりが集まり、それを遥かに凌駕する位エネルギッシュなスタッフがいて(笑) 一言で表せば『ヤンチャ』なクラブですが、そんなクラブでとにかく全てにおいて“攻める”事をポイントに突破にこだわり続けた3年間を過ごした中で、最も嬉しかったし、そして最も悔しかったのがナイキカップです。

準決勝でマリノスと対戦しPK戦の末に勝利が決まった瞬間、ベンチや観戦エリアからも仲間達が一斉に駆けつけ皆で抱き合って喜びあったあの時間は本当に幸せでした。

チームメイトの笑顔を見て、また観戦エリアで涙ながらに喜んでくれている保護者の方々を見て、本当にチーム一丸となって全員で勝ち取ったという想いが大きく溢れた光景でした。

試合前に監督が言いました。

「散々考えて、寝落ちしたら夢の中で勝つ方法が見つかった!何度シミュレーションしても、どんなシチュエーションに陥っても、こうすれば勝てると見えた!」

そんな言葉を聞いて「勝ちたい」という想いから「勝てる」という考えに変わりました。

試合直前に相手チームが自分達より長くミーティングを行っている光景を横にコーチが僕に言いました「相手はお前達を怖がってるぞ」と。

「それはないです」と笑って返したら「だったら怖さを教えてやれ」と言われてどこか緊張感も抜け燃えたのを覚えています。

結果はスコアレスのPK戦による勝利。決して華麗なゴールラッシュではなく、見事な試合運びでもありません。

左サイドバックの選手が時に右サイドまで流れて守備をするシーンが生まれるくらい、皆勝利を掴む為まさに全身全霊でその時自分の出来る事を迷う事なく兎に角チームのために頑張って表現しました。

だからこそ試合終了の笛が鳴った瞬間に全員で勝利をわかちあえた事が感動的でした。

その感動があったからこそ、決勝のベルマーレ戦は悔しさも倍増しました。

結果は0―1でしたが、何より後半開始早々に自分が2枚目のイエローカードにより退場を宣告されてしまい、チームの皆に迷惑をかけてしまいました。

準決勝でのあの感動をもっと膨らませるんだ!と臨んだ一戦だっただけに、2回目のイエローカードが提示された瞬間に頭が真っ白になりました。

二度とこんな想いをするもんか!二度とこんな想いをチームにさせてはいけない!もっともっと上手くなって見返してやる!

その為に出来る事は何でもやろう、そう想えた事でその後の活動の原動力にはなりましたが、やはりこの経験は今でも思い返すくらい本当に悔しかったです。

また僕は高校生になる時に本部である東京ヴェルディユースに昇格する事ができましたが、その時は3年間ヴェルディS.S.相模原で努力したことが認められた気がしてとても嬉しかったのを覚えているので、そうした想いを1人でも多くの後輩に味わって欲しいと思います。

他にも印象的な思い出は他にも沢山ありますが、その中でも『大シャト』は外せません(笑)

今考えるとわざわざ真夏にやる必要あるのか?等ツッコミどころもありますが、体力・根性・チームワーク等などすべてを鍛える最高のメニューでした。今の自分があるのはコレのお陰というのは間違いないです。

この『大シャト』というフレーズで〝あ!!!!!〟と思うOBの方とはきっと世代を超えたわかちあいができますね(笑)

僕は感情を表に出して悔しがるタイプでは当時ありませんでしたが、心の中ではどんな時も、相手チーム・選手達はもちろん、チームメイトにも毎日の練習で絶対に負けない!と思って活動をしていました。

その3年間の積み重ねが今の自分にとってとても大きいと思っていますし、そんな毎日を過ごしていればどんな立場になったとしても絶対に大人になった時にそれが活きてくると思います。

僕は何より根本的に負けず嫌いな選手がプロになると思っていますし、これまでに書いた悔しかった事等も含め、全て最終的には自分との勝負で、そこに負けるもんかと毎日努力できるか?というのが大切だと思うので、今ヴェルディS.S.相模原で頑張る子供達にはそうした事を常に意識して行動して欲しいと思います。

またヴェルディユースに入って戦った全国大会の舞台で、ヴェルディS.S.相模原で培ったドリブル・ワンツーが充分に通用する事を、日本一のタイトルや得点王を獲る事で証明できました。

そしてプロ選手としてJリーグのピッチに立たせて貰う様になり、やはり個人で突破が出来ない選手は厳しいという事も身を持って体験してきました。

個人のスキル、レベルをあげるというヴェルディS.S.相模原の良さが、僕のサッカー人生で大きな助けになっている事はもちろん、サッカーを極めていく上で本当に大切な事だと思うので、土持さんをはじめコーチの皆様の教えをしっかり聞き、そして信じて、毎日の勝負に勝ち続けて下さい!

僕は今、山形の地で素敵なサポーターの皆様と一緒に東京ヴェルディのライバルチームの一員としてJ2のピッチに立っています。

東京ヴェルディの関係者の皆様をはじめ特にサポーターの皆様はどんな時も僕に寄り添い支えてくれ、まだまだ未熟だった僕を育てて下さいました。

 

 

そんな方々への恩返しの為にも、今はモンテディオの勝利と成功のために、〝ヴェルサガスタイル〟であり1番得意なプレーでもある、ペナルティエリア付近での崩しからのゴールやアシストを思い切り表現し、楽しみますので、そうした観点でヴェルディの試合と共にモンテディオの試合も是非楽しんで観て頂けたらと思います!

最後になりますが、ヴェルディS.S.相模原のこれからの更なる発展と、そしてこのプロジェクトの成功を心から願っています!

モンテディオ山形 南秀仁